あなたはなぜ山に登るのかと問われたとき、ある登山家は答えたという、

「そこに山があるから」と。

 そして2008年、我々はまたひとつ、新たな山と遭遇することになった。

 

 それがこの、かつて当HPにおいて紹介した「満州飯店 市名坂店」製

タンメンの味噌あじ+大盛りバージョン、伝説の「みそタンメン大盛り」

だっ!

 

 通常の(みそ)タンメンの物と比べると、ふた回りほど大きいどんぶり

の中で、味噌仕立ての紅いスープの上に白く聳え立つのは、モヤシによっ

て形造られた、まさに山。

 とある文献によれば、麺は通常の2倍、モヤシおよび野菜だけでも総量

は2kgに至ると云われるこのみそタンメン大盛り。ボリューム的には、

間違いなく「TVチャンピオン」クラスである。

 

 しかも、この大盛りをオーダーした直後、なぜか店舗外にある業務用冷

蔵庫から、おばちゃん(店主婦人)が、仙台市指定ゴミ袋(中)相当のビ

ニール袋いっぱいに詰め込まれたモヤシを、やおら厨房に持ち込んだのを

我々は見逃さなかった。

 その量と姿たるや、この店のメニューを知る人でなければ「あれ、今日

生ゴミの日ですか?」と普通に声を掛けてしまうほど。

 

 さぁキミも、この「みそタンメン大盛り」にチャレンジしたなら、尋常

ならざる程の食物繊維の力を借りて、年の終わりに宿便との最終決戦にも

チャレンジし、山のようなク●をしてみないか?!

 

 

 

はーるばる来たぜ さ〜け茶づけー

 

 函館名物といえば、北海道名産・サケと日本伝統の味・お茶漬けとのコ

ラボレーション、永谷園のさけ茶づけと相場が決まっていると思いきや、

永谷園の工場は茨城県と岡山県にしか存在していなかった。

 

 しかし、諦めるのはまだ早い。北海道名産品を利用した、真の函館名物

は実在した。それがこの、函館名産・昆布と日本古来の味・餅との夢のコ

ラボレーション、函館銘菓「こんぶ餅」だっ!

 

 このこんぶ餅、外装や名称からも新潟名物「笹だんご」くらいの物を想

像して買ってみると、意に反して飴玉ほどの大きさしかなく、下手に手土

産として持って行って、ケチくさい人と思われかねないという危険性を、

まず十分に認識しなければならない。

 

 しかも、天然昆布本来の粘りと、餅との化学反応(?)によって、食べ

る際の伸び具合は、もはや「餅」という領域を超越しており、どちらかと

いうと接着剤の部類に数えたいほど。

 間違って野田聖子消費者行政担当相の口に入ろうものなら、即刻「販売

禁止要請」のお墨付きがもらえるレベルである。

 

 さぁキミも、この「こんぶ餅」を購入したなら、たまの函館出張で舞い

上がってしまい、乗り継ぎの八戸駅で、特急列車の座席に当のお土産を置

き忘れてきたりしないよう、十分に注意しようね!

 

 

 

 少年時代、私たちは放課後に山の中で木の枝と枯葉を集めては、樹上に

自分たちだけの秘密基地を作るという、そんな遊びとも夢ともつかないこ

とに、毎日夢中になっていた気がする。

 そしてこの夏、私はそんな純粋だった頃の自分と出会うことができる、

現代の秘密基地ともいうべきものを発見した。

 

 それがこの、山形県寒河江市に突如として現れた「ゲゲゲの鬼太郎の家」

だっ!

 

 この鬼太郎の家、木の上という設定は往時のままであるが、場所は国道

バイパスに面し、コンビニまで徒歩1分という好条件で、朝から仕事もせ

ずに寝ている妖怪が手に入れられるとは思えない、立地のすばらしい物件

である。

 さらに、屋根が茅葺きからモダンなスレート材?に変化しているほか、

セキュリティの都合からか、窓にもサッシがはめ込まれるなど、まるでど

こかの番組の「匠」にでも設計を依頼したかのように、現代風にアレンジ

されている。

 

 さぁキミも、誰のものとも知れないこの鬼太郎の家に忍び込んだら、大

きめのボールか何かにお湯をたっぷり注いで、誰にも気兼ねなく、全裸で

「目玉おやじの風呂ごっこ」にトライしてみないか?!

 

 

 

蒸しパンシリーズ第2弾! もはや何の説明も要るまい。

 

 とくと見よ! これがコーラのようでコーラでなく、蒸しパンのようで

蒸しパンでもない、山崎製パンの「コーラ風味蒸しパン」だっ!

 

 袋なしで出されれば、生協などで売っている「がんづき」と思ってその

まま食ってしまいそうな、このコーラ風味蒸しパン。その風貌はお年寄り

にも違和感のないものだが、コーラの成分がたっぷり入っているだけに、

ひとくち毎に骨が溶け、老人を知らず知らず骨粗しょう症に導くという、

これもまさに、鬼嫁にはぜひお奨めしたい一品である。

 

 ちなみに蒸しパンとは直接関係ないが、今から20年以上前のこと「コー

ラはアフリカ大陸にある謎の木の樹液を原材料としており、原住民はその

木のことを“悪魔の木”と呼んでいる」という、まるで朝●新聞の記事の

ようなゴシップが、中学校の保健室前にデカデカと、大判用紙に手書きの

文字で貼り出されていたことが思い出される。

 

 さぁキミも、このコーラ風味蒸しパンを買ったなら、包み紙に貼りつい

たパンの下の部分を指でこそぎ取りながらも「スカッとさわやか!」と叫

んでみないか?!

 

 

 

 人類が生きて行く上で欠かせないもの、それは言わずもがな水分と食料

である。

 そして21世紀になり人類は、その水分と食料とが一体となった、全く

新しい食品を開発することに成功した!

 

 それがこの、ラムネのようでラムネでなく、蒸しパンのようで蒸しパン

でもない、山崎製パンの「ラムネ風味蒸しパン」だっ!

 

 このラムネ風味蒸しパン、一見すると宮崎駿監督の代表作「風の谷のナ

ウシカ」に登場する王蟲(オウム)を思わせる毒々しい色あいは、食欲を減

退させる効果抜群。さらに、硬ければヒスイのように見えなくもないが、

形と独特のもちもち感は、ヒスイというよりはイモムシそのもので、女性

のダイエットには打ってつけの一品と言えよう。

 

 しかも、飲み物の成分が入っているから、ふつうのパンとは違っていく

ら食ってもムセないかと思いきや、ラムネ臭が相まって、喉の通りの悪さ

はむしろ通常の蒸しパンよりも倍増。姑を良く思わない鬼嫁などは、お婆

ちゃんのお土産にと、コンビニに駆け込む姿が見られるかも知れない。

 

 さぁキミも、このラムネ風味蒸しパンを買ったなら、中にビー玉が入っ

ていないか、早速ふたつに割ってみないか?!

 

 

 

 地球温暖化に加え、世界的なエネルギー不足、食糧不足が問題視され始

めている昨今。だがそんな中、時代に逆行し、洞爺湖サミット参加主要国

の首脳をも悩ませる、なんとも大盤振舞いなラーメンが存在した。

 

 それがこの、仙台市泉区にある中華料理(?)屋「満州飯店 市名坂店」

名物、ただのタンメン(写真上段)だっ!

 

 支店らしいが、果たして本店がどこにあるのかさっぱり分らないこの満

州飯店。名物は、このおよそ霊長類が食う量とは思えないほどのモヤシと

野菜がふんだんに盛られたタンメン(みそタンメンも同じ具)のほか、同

量だが具はほぼモヤシのみという「みそラーメン」もある。

 なんと大盛りに至っては、モヤシと野菜だけで2kgに至るという、上野

動物園のカバ園長もビックリの大型草食動物級のラーメンなのだ。(写真

のタンメンはふつう盛り)

 

 しかも、謎はそれだけではない。その違いが全くわからない「みそタン

タンメン」と「みそ味タンタンメン」、タンメンの「具」の部分をただ皿

に乗せただけとしか思えない野菜炒め定食、付合わせのスープがどんぶり

一杯盛られていて「間違えてチャーハンセットを注文してしまったか?」

と思わせるチャーハン大盛り(写真下段)などなど、そこは謎めいたメニュー

のオンパレード! 

 

 ちなみに、どのメニューも盛りがいいだろうと早合点して、うっかりふ

つうの「ラーメン」など頼んでしまうと、そこいらのラーメン屋よりもむ

しろ小ぶりな、何ともしょぼい一品が出てきてしまうので注意が必要だ。

 

 さぁ、ふだんから便秘に悩まされているキミも、この満州飯店で思う存

分食物繊維を補給したなら、カラになったどんぶり片手に「さよなら、ピ

ンクの小粒よ!」と力強く宣言してみないか?!

 

 

 

 かつて恐竜の骨の化石を初めて発見した科学者は、そのあまりの大きさ

に、それが神話の時代に生きていた巨人の骨であると考えたという。

 そして今、我が国日本でも、古代に巨人が生活していたことを証明する、

貴重な品々が発見された。

 

 それがこの、小樽の噂の金物屋「ツルマルケトル」入口に展示されてい

る、超巨大なべ&やかんだっ!

 

 この大なべとやかん、人間が使うにしてはあまりにも大きすぎ、写真か

らではその大きさが伝わりづらいが、サイズ的には「サザエさん」のオー

プニングにおいて、カツオとワカメ、それにネコのタマがそうするように、

大のオトナが蓋を持ち上げて、腰をくねらせ踊るのに丁度よい大きさであ

る。

 この巨人サイズの大なべでちゃんこでもこしらえれば、さしもの横綱・

朝青龍も食い飽きて、肘が痛いだの腰が痛いだのと難癖をつけてはモンゴ

ルに行方をくらましてしまい、内舘牧子横審委員からまた大目玉くらうこ

と疑う余地がない。

 

 さぁキミも、小樽に行ったなら、ツルマルケトルのご主人に断ってから

この大なべ&やかんの中に潜み、飛び出しざまに見ず知らずの買物客に向

かって、「エネルギーとエレクトロニクスの東芝がお送りいたします!」

と叫んでみないか?!

 

 

 

 何か新しい「謎」がないかと、日々ネタさがしに奔走していた昨今、何

気なく除いたわが家の冷蔵庫の中に、オクラのようでオクラでなく、しし

とうのようでししとうでもない、摩訶不思議な食物がいつの間にか紛れ込ん

でいた。

 

 それがこの、韓国の奥深い密林でひっそりと栽培されているという(?)

伝説の巨大青とうがらし(のような食べ物)だっ!

 

 韓国ではナマで食べるという、この巨大とうがらし。ひとくち食べたなら

あまりの辛さに「アイアンキング」の変身が解けた直後の浜田光男(霧島五

郎役)のごとく「水、水!」と七転八倒するのかと思いきや、思ったほど辛

くもなく、思ったほど甘くもなく、そして思ったほど美味くもないという、

まさに3拍子そろった食材である。

 味も食感もピーマンのそれに近いが、「だったらピーマン食えばいいだろ」

というツッコミは、謝罪と賠償を求められるので言ってはイケナイことになっ

ている。

 

 さぁキミも、この韓国産巨大青とうがらしをかじりながら「アナタガース

キデース!」と、焼酎片手に叫んでみないか?!

 

 

 

 日本人なら、誰でも住んでみたいと思う理想の住まい、それは、畳の敷

かれた和室然とした、落ち着きのある空間・・・などではなく、真に理想

とする住まいは、「母ちゃんコント」に代表される「ドリフの家」である

というのが、今やデンマーク国会図書館の定説である。

 

 お約束の雨漏りは言うに及ばず、押入れから溢れ出る水、すべり台化す

る階段、そして何よりも天井から落ちる金ダライと、様々な趣向を凝らし

たその家は、昭和日本の原風景ともいえる。

  そして一方、その手の込みようは、名工とよばれる大工でさえも実現す

るのは容易ではなく、ドリフの家に住むことを、我々庶民には手の届かな

い夢のまた夢としてきた。

 

 がしかし、何とこの人類最大級の夢を実現させてくれる、「平成のエデ

ンの園」が実は身近なところに存在した。

 それがこの、DIYからリフォームまで、住まいと暮らしをプロデュースす

るホームセンター「ビバホーム」の金物売り場だっ!

 

 何気なく上を見上げれば、そこには、天井から吊り下げられた大型の

鍋、釜、そしてタライと、お馴染みのコント道具がまばゆく輝く。

 うっかりギャグなど口走ってしまおうものなら、容赦なく落ちてくるで

あろうこれらアイテムを目の前にして、自ずと口数が少なくなってしまう

のは、少し気の廻しすぎであろうか。

 

 さぁキミも、このビバホームの金物売り場を参考に、我が家をドリフ屋

敷にリフォームしたなら、テレビ朝日系「建もの探訪」でお馴染みの俳優

渡辺篤史氏を招いて、「いや〜、すばらしい!」と嘆息させてみないか?!

 

 

 

 世の中に究極・至高のメニューは数々あれど、海原雄山はおろか、タレ

ント、シャンソン歌手でもある料理愛好家・平野レミでさえ、大規模災害

やゴジラ襲来など天変地異のときにしか口にできないという、貴重な食材

はこれしかない。

 

 それがこの激甚災害指定食品、自衛隊製「たくあん漬」缶詰だっ!

 

 外観は、一見すると食品というよりは地雷を思わせるような、一切の装

飾を排除したこの缶詰。だが、そこは自衛隊製。足で踏んでも爆破はおろ

か、中のつゆ一滴さえ洩れないという、強固なボディにできている。

 恐らく、戦国時代にタイムスリップしても問題のないように設計されて

いるのであろう。

 

 しかも、原材料名には「乳酸」としか記されておらず、乳酸のみでたく

あんを製造できるというのも、防衛省の優れた技術力、とりもなおさず、

日本の高い国防力を示す証である。

 

 さぁキミも、この自衛隊製たくあん漬の缶詰を食べたなら、愛国の心赴

くまま最新鋭イージス艦に乗り込んで、外国人が長く不当に占拠している、

植物の名のつく島でも目指してみないか?!

 

 

 

私は、とうとう夢のひとつを手に入れた。

 

 「ドリフ大爆笑」およびドリフターズが徐々に衰退に向かう昭和再後期

から平成にかけて、我々の心の支えとなった番組、それは紛れもなく「志

村けんのだいじょうぶだぁ」である。

 そして、そのコント中で、何度も言葉としては登場するものの、架空の

食べ物と信じられてきた幻の銘菓の存在を、キミたちは憶えているだろう

か?

 

 さぁ思い出せ!それがこの、覚せい剤取締法違反で服役中の田代ま●し

受刑者も驚きの、東村山名物「だっふんだァー饅頭」だっ!

 

 このだっふんだァー饅頭、製造しているのは「餅萬」という、志村けん

の同級生が経営する和菓子屋だというのだから、もはや公式グッズと呼ん

でも過言ではない。しかも、箱書にもある「だいじょぶだァー饅頭」とセッ

トになっており、単品では手に入らないという貴重なもの。

 仕事に疲れたお父さんも、週末にこの饅頭を食べれば、月曜日からウン

ジャラゲ! 通勤電車にでも乗ろうものなら、つい女性のお尻を触ってし

まい、「なんだつみは?」と言われること間違いナシ。ほくろから生える

毛にも要注意だ。

 

 さぁキミも、この幻の「だっふんだァ饅頭」を食べたなら、次は「ひら

け!ポンキッキ」の歌に出てくる幻のお菓子、「パップラドンカルメ」を

探しに行ってみないか?!