20151115日、日本人選手として唯一人、ジャイアント馬場とアントニ

オ猪木の両選手からピンフォール勝ちを収めた伝説のプロレスラー、天龍

源一郎の引退試合が行なわれた。

 

試合会場である両国国技館の前には、開場を待ち切れない古くからの天龍

ファンが、いまや遅しと数千人にも及ぶ長蛇の列をなしていた。

 

そして、そんな熱狂的な天龍ファン全員へ、国技館入場時に試合パンフレ

ットとともに配布されたものがある。

 

それがこの「天龍源一郎 引退記念おせち」のチラシだっ!

 

この引退記念おせち、メニューを見てもらえばお分かりだろうが、中身自

体は天龍はおろかプロレスとも全く関係がなく、かといって特別豪勢な料

理が入っている訳でもない、ごく普通のおせちだ。

唯一「若草市松チーズ」を、若松市政(元プロレスラー、新日本プロレス

においてマシン軍団の悪徳マネジャーとして名を馳せた)と読み違えそう

になるぐらいしか、プロレスとの接点は見出せない。

 

賢明な読者諸君であれば「いくら熱狂的なファンでも、16,200円も出して

このおせちは買わないだろう?」と冷静な判断をするであろうが、ひとた

び天龍のトレードマークである「Revolution」のロゴが入ると、何でも衝

動的に欲しくなってしまうため、天龍ファンにとっては決して油断ならな

いのだ。

 

なお、重箱下段に記された「革命終焉」の文字は、天龍を長年陰で支え続

けた愛妻・まき代夫人による書であるということを、引退試合を観戦して

いない人たちのために豆知識として伝えておこう。

 

さぁキミも、この「天龍源一郎 引退記念おせち」を家族に内緒で注文し

て、正月から「何でこんな余計なものを」と怒られるという、家庭内革命

を起こしてみないか?!

 

 

 

いかに高度な医学知識をもつ医師を数多く揃え、最先端医療機器を備えた

病院であっても、企業の最前線で肉体精神ともにすり減らし、休むことさ

え許されず、日々疲弊してゆく日本のサラリーマンを救済することは難し

い。

 

がしかし、そんな難しい立場の人々さえ救い得る、ありがたい医療施設が

東京都内に存在する。

 

それがこの、国技大相撲の殿堂、両国国技館内に設置されている「日本相

撲協会診療所整形外科」だっ!

 

この日本相撲協会診療所、力士が場所中にケガをした際の治療や公傷制度

に関連して、大相撲中継などで、いわゆる「相撲診療所」とアナウンスさ

れることが少なくないが、実は一般診療も行なっていることは意外と知ら

れていない。

 

毎日の業務で首が痛い、腰が痛いといっても、その役職や立場によって、

休暇を取ることも儘ならないサラリーマンではあるが、この相撲診療所で

ひとたび公傷であることが認定されれば、上司や会社に「明日から休場し

ます」「来場所まで静養します」と、いとも簡単に2週間単位での休暇が

申請できてしまうであろう。

もちろん公傷なので、復職したときに番付(役職)が下がっている心配も

ない。

 

さぁキミも、この相撲診療所で診察してもらったなら、サポーターやコル

セットをして、無理して会社に行くのはもう止めにして、たまには家族と

一緒に、温泉治療にでも専念してみないか?!

 

 

 

秋田県の山あいに、知る人ぞ知る、文字通り「謎」のメニューを提供する

店があった。

 

それがこの、秋田県山本郡三種町は森岳温泉にある「焼肉家族 串けん」

だっ!

 

この串けん、まずもって焼肉屋なのか、中華料理屋なのかも今ひとつ判然

としないが、とりあえずラーメンが売りの店らしい。

メニュー表を見ると、確かに謎のラーメン名が多数列挙してあるのだが、

注文時にはその「中身」について教えないのがルールのようだ。

 

本来は、ラーメンのうちのどれかを注文するつもりだったのだが、どうし

ても名前が気になったので「なにコレ丼」の大盛りをオーダーしてみるこ

とに。

 

待つこと数分、運ばれて来たのは、ラーメン用のどんぶりに並々と盛られ

た、給仕のおばちゃん曰く「鳥肉のどんぶり」とのこと。注文時には教え

てくれなかったが、出来上がって客に出すタイミングではざっくり説明し

てくれるらしい。

 

結果から言おう。他のラーメンはどうか知らないが、この「なにコレ丼」

に関しては、正直うまくない。細かく切った鳥むね肉と、玉ねぎやらピー

マンを炒めたやつを乗せた丼ものといったところか。

むね肉だけにパサパサで、味つけ自体も大してうまくない上、大盛りにし

てしまったせいで米の量に対して具が少なくなってしまい、最後までパサ

パサ食感と味気なさに悩まされることになった。

 

あえて例えるなら、丼の具材が「なにコレ?」ということではなく、自宅

で母ちゃんが残り物でつくった創作料理を出してきて、ひと口食った瞬間

にマズくて「なにコレ?!」と文句を言う、そんな感じの「なにコレ丼」

だ。

 

ちなみに、同席した連れはチャレンジを避けて無難にチャーシューメン大

盛りを注文したのだが、そちらは(普通に)うまかったとのこと。

 

さぁキミも、この串けんでラーメンを注文して、給仕のおばちゃんに「名

前なんてどうでもいい」と、漫画「寄生獣」のミギーのような名セリフを

吐いてみないか?!

 

 

 

前置きは省略しよう。久々に謎らしい店を発見し、居てもたってもいられ

ずに早速訪問してみた。

 

見よ!それがこの、岩手県盛岡市にある中華料理屋(?)『嘉(よし)』

だっ!

 

この嘉、見てのとおり、戦後を思わせる店の佇まいからして既にレベルが

高い。

表通りに面したガラスケース内の煤け切ったサンプル、そして、店とは不

釣合いな、やけに真新しい暖簾と、入る前からツッコミどころ満載だ。

 

そして、店内に足を踏み入れると、更に驚かされることに。

まず、席がカウンターのイス3席と、壁沿いに置かれた長机の2席、計5

席しかない。総面積1坪程度だろうか。しかも、厨房から客先への行き来

のため、カウンターの片側は跳ね上げ式になっているのたが、跳ね上げる

とカウンターの1席には物が置けなくなる仕様のため、実質4席しか使え

ない。

厨房は客席部分の2〜3倍の面積があるが、さらにその奥の空間は、80

歳ぐらいと思しき店主の居住スペースになっているようだ。

 

ここまでで確信した。この店は典型的な『もしものコーナー』に出てくる

タイプの店だ!

 

次に、壁に貼られたメニューに目をやると、餃子、みそラーメン、ワンタ

ン、ラーメン、タンメン、冷風麺、モツ丼、炒飯、豚ホルモン定食、豚す

き丼、の計10種類のみ。洗練されている・・・というか、ガラスケース

のサンプルとは全然関係ないラインナップになっている。

しかも、2つだけ札が新しい、豚ホルモン定食と豚すき丼オシなのは明ら

かで、もはや中華料理屋なのかどうかもアヤしくなってきた。

 

店の観察はこれぐらいにして、中華料理屋なので無難にラーメン(大盛)

を注文したのだが、そこからまた新たな展開が。

 

まず予想外に、麺を茹でるお湯を沸かすプロセスから始まった。

しかも、鉄製の大きな中華鍋で沸かそうとするのだが、いかんせんコンロ

の火力が弱い。家庭用コンロ並みの火力だ。

結局、10分近く経っても中華鍋の水は沸騰せず、周りが少し泡だってきた

程度で麺投入。麺が茹で終わるまでの間、とうとう湯が沸騰することはな

かった。

 

ラーメンそのものは至って普通、懐かしい系の中華そばで、可もなく不可

もないといった感。

味はさておき、お盆に載せられて出てきた、プラスチック製のレンゲの縁

が黄ばんでいたので、スープは丼から直に飲むことに。出されたレンゲを

使わずにラーメンを食ったのは、恐らく人生初の経験だ。

 

なお、食後には店主サービスのホットコーヒーが出てくるのだが、ラーメ

ンを茹でるのに時間が掛かったせいか、まだ3分の1もラーメンを食って

いないタイミングでコーヒーが出てきたことも、実にこの店らしいエピソ

ードとして紹介しておこう。

 

さぁキミも、盛岡を訪れた折は、この中華料理『嘉』に行って、人生の経

験値を上げてみないか?!

 

 

 

ここ数年、マクドナルドの売上げ落込みが顕著で、業績回復を狙った新メ

ニューも迷走しているとの話をよく耳にする。

 

だが、100円マックもなくなるなど、年々コスパが悪くなって行く大手

ハンバーガーチェーン店に反して、安定した超ハイコストパフォーマンス

を誇るハンバーガーが、この東北には存在した。

 

それがこの、岩手県北上市にある激安スーパー「オセン北上店」が誇る名

物惣菜、その名も『オセンビッグバーガー』だっ!

 

このオセンビッグバーガー、バンズの直径にして15cmはあろうか。

さらに、中に入っているのも、ハンバーガー用のパティなどと称する薄っ

ぺらい肉ではない。ひと口食えばすぐに分かるのだが、同じ惣菜コーナー

に置いてある、通常のハンバーグ弁当の具材、200グラムを超えようか

というぶ厚いハンバーグが、そのまま挟まっているのだ。

このサイズにして、値段は298円(税別)

 

また、常人であれば、オセンビッグバーガー1つで満腹となるが、ちょっ

と足りないかな?という食いしん坊な御仁は、向かいの揚げ物コーナーか

ら、1枚135円のチキンカツも合わせて買うことをお奨めする。

レジ近くに置いてある電子レンジで2つとも温めれば、税込み500円弱

の立派なデカ盛りランチの完成である。

 

さぁキミも、UVファンデーションで顔を白く塗り、黄色い「つなぎ」を

来て、このオセンビッグバーガーを買いに行ってみないか?!

 

 

 

♪都会では自殺する若者が増えている

 

そして、これはいつものマスコミによるステルスマーケティングかも知れ

ないが、都会では会社に昼食としてバナナを持参する、若い女性が増えて

いるとも聞く。

 

がしかし、かのバナナケースとて、入れられるバナナは所詮1本だけ。バ

ナナはバラ売りのものを1本ずつ買うよりも、房で買った方が格段に安い

ということぐらい、経済大国日本では小学1年生でも知っている事実だ。

 

では、何ゆえ女性たちは、毎日1本ずつバナナを持ってくるのか? 言わ

ずもがなそれは、バナナはどこまでも傷みやすく、そして何より、1週間

分のバナナを房で保管するのに適した場所も、会社の中には存在しないか

らだ。

 

かくして私は、日本全国の若い女性社員を救済すべく、21世紀の英知を

結集して、かの発明王ドクター中松も発想し得なかった、新たな機構を会

社の中に構築することに成功した。

 

それがこの、事務机の引出しの中に特別にあつらえた、自作のバナナハン

ガーだっ!

 

〜ここから「大改造!劇的ビフォーアフター」のBGMが流れ始める〜

 

まあ、なんということでしょう! バナナがすっぽりと収まるよう、机の

一番深い引出しに取り付けた、白くモダンなデザインの洋服用フック。

 

フックは、エポキシ樹脂系接着剤で見事に固定され、1週間分の5本のバ

ナナの重さにも耐える、しっかりとした作りになっています。こんなとこ

ろにも匠のこだわりが。

 

鍵で引出しをロックすれば、もうバナナが盗まれる心配もありません。

 

〜 BGM終了 〜

 

この引出しの中には、バナナハンガー設置以前から、仕事に関係するもの

は殆ど入っていなかったと言うことは、念のため申し添えておこう。他の

引出しとて同じであるが。

 

なお、今回かかった費用は324円でした。(デザイン費除く)

 

さぁキミも、このバナナハンガーを応用して、昼に焼きたての魚が食べら

れるよう、新巻鮭ハンガーを会社のロッカーに設置してみないか?!

 

 

 

ほぼ毎月のように、この「今月の謎」を更新しているが、謎とは言いつつ

も、その実、本当に正体が不明なものというのは殆どないと言ってよい。

 

がしかし、時には本当に何なのか分らない「謎」なものも存在する。

 

それがこの、仙台市青葉区某所の工事現場で偶然見かけた「巨大な謎の物

体」だっ!

 

この謎の物体、仙台市中心部に程近い、某酒蔵と某スケート場などの複合

施設を解体して、更地(駐車場)にする過程で、数日間のみ出現したもの

だが、何かの施設?なのか、何の目的で設置されたのかもさっぱり分らな

い。

 

サイズはタテヨコとも10m以上、奥行き20mぐらい?ありそうで、中央に

大きな穴が開いている。ロールパンの凹凸をなくしたような形状と言った

ら分かりやすいだろうか?

表面はチョコレート色で光沢があり、素材も全くもって分らないが、遠目

にもシリコンかビニールを思わせる、何やらムニュムニュと柔らかそうな

雰囲気は伝わってくる。

 

一瞬、チョコ色したゴジラ用の巨大オ●ホール??かとも思ったが、仙台

にゴジラが上陸するというニュース速報も出ていなければ、そもそもネッ

ト上でも、この物体が仙台にあったという情報さえ殆ど存在していないの

だ。

 

さぁキミも、こんな謎の物体や、両親の夜の営みなど、本当は見てはいけ

ないモノを目にしてしまったときは、親しい友人に相談するか、あるいは

このHPの掲示板に書込みをするなど、なるべく一人で抱え込まないよう

にしよう!

 

 

 

国道4号線を仙台市内から仙台空港方面へと南下する途中、道路沿いの既

に潰れて久しい、打ち捨てられた1軒の食堂を記憶している人は、意外と

多いのではなかろうか。

 

そして、これがその、何年も前から潰れているようで、実は現在も普通に

営業しており、しかも、昼時には行列まで出来ているという謎の人気店、

『レストラン高砂』だっ!

 

このレストラン高砂、ビニール製の庇(専門用語では庇テントと呼ぶらし

い)も破れるのを通り越して、あらかた無くなっており、国道を走る車窓

から見ると、かの軍艦島と同じ「廃墟のオーラ」が出まくっている。

 

がしかし、実は今も営業していると耳にし訪れたところ、人気というカニ

クリームコロッケランチをはじめ、洋食系のランチメニューが税込590

円と良心的な料金設定もあってか、昼時は確かに行列が出来ており、駐車

場に入りきらない車も順番待ちしているほど。

 

そして、レストラン高砂では、コスパの良いランチメニュー以外に、行列

の出来る理由が更にもう一つある。

それはこの店、厨房1人とフロアの女性1人の計2人ですべて切り盛りし

ているのだが、どんなに席が空いていようとも、女性店員から呼ばれるま

で、店内に入ってはならないという、厳粛なルールがあるのだ。

そう、看護婦に呼ばれるまで診察室に入れない、病院と同じシステムだ。

 

なお、店内の椅子テーブルや調度の類も、店の外観と相応の状態だという

ことは、訪問してからがっかりしないよう、予め申し添えておこう。

 

さぁキミも、このレストラン高砂で洋食ランチを食べて、メシ食ってるだ

けなのに世界遺産を訪れているような気分を味わってみないか?!

 

 

 

トンカツシリーズも数えて何度目になるか定かでないが、今回我々は、極

めてコスパのよいトンカツ定食に巡り合うことができた。

 

それがこの、青森駅から徒歩数分の場所にある食堂『五番軒』の、その名

もシンプルな「カツ定食」だっ!

 

この五番軒のカツ、これまでに食したジャンボトンカツと比べて、タテヨ

コの寸法は確かにひと回り小さいが、衣を除いた肉の厚さだけで4〜5cm

はあろうかという超厚切りサイズで、定食の値段が税込み1,100円!

ジャンボトンカツ定食といえば、一般的に2,000円近い値段の店も少なくな

い中、これは嬉しい悲鳴である。

 

五番軒のすぐ向かいには、観光情報やテレビの旅番組などでもお馴染み、

市場で1,000円払って好きな刺身をどんぶり飯に乗せてもらう『のっけ丼』

で有名な、青森魚菜センターがあるのだが、コスパ的には刺身なんか食っ

ている場合ではない。

 

さぁキミも、この五番軒のカツ定食を食って、青森といえば大間のマグロ

を代表とする海の幸と、そして吉幾三という、固定観念からの脱却を図っ

てみないか?!

 

 

 

風俗店などでは「LAWSON」を文字った「ローション」や「ファッシ

ョンヘルスしまむら」など、店名をあえて紛らわしいネーミングにするこ

とで、集客に結びつけようとする向きがある。

 

がしかし、健全な業務であるにも拘わらず、風俗と見紛う内容になってし

まっているという、傷ましい事例も世の中には存在する。

 

それがこの、仙台駅東口にある「沼田種苗株式会社」の看板だっ!

 

自社ビルの看板は、普通に「ヌマタのタネ」と書いてあるのだが、通りす

がりに一瞬見ると、そう!「スマタのネタ」と読み間違えてしまうのだ。

 

原因の大半は読み手側にあるのかも知れないが、そう見えてしまうのだか

ら仕方がない。もはや「毎日エロいことばっかり考えてごめんなさい」と

謝るぐらいしか、申し開きできないのである。

 

さぁキミも、仙台駅東口を通り掛かった際は、この「ヌマタのタネ」の看

板を見ながら、意味もなく悶々としてみないか?!

 

 

 

月島といえば、東京を代表するジャンクフード、もんじゃ焼きの聖地とし

て、今や外国人観光客も訪れるほどの人気ぶりである。

がしかし、もんじゃ焼き屋が多数軒を連ねる通称「もんじゃストリート」

からほんの数歩の場所で、アメリカンなデカ盛メニューが食えることは、

意外に知られていない。

 

それがこの、月島にある喫茶店「L.A.CAFE(エルエーカフェ)」

の人気メニュー、オムライス大盛だっ!

 

このL.A.CAFE、店内はといえば、海外の小物が少々ディスプレイ

スされている以外は、ジャズが流れていることもなければ、テレビでは普

通にNHKお昼のニュースが映されているという、よくありがちな商店街

の喫茶店という体で、店名の由来は杳として知れない。

 

だが、出てきたこのオムライス大盛は、確かにアメリカンサイズ。総重量

は約1キロとのこと。

賢明な読者諸君は「何だ、総重量1キロだったら、アメリカよりも秋田の

チョモランマの方がデカ盛じゃないか」と思うかも知れないが、あちらは

秋田である以前に世界のチョモランマなので、ある意味致し方ない。

 

さぁキミも、このL.A.CAFEでオムライス大盛を完食して店を出た

なら、満腹に追討ちを掛けるようにストリートから漂ってくるもんじゃの

匂いで、更に気持ち悪くなってみないか?!